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関根デッカオ's 不肖動静

筆者の頭部に、大きさなりのはたらきを見せてもらおうという試みです。

喫茶アドマンに行ってきた

お店 日記

 ポケモンGOの聖地たる扇町公園の少し南、喫茶アドマンに行ってきた。時刻は午後3時過ぎ、大阪万博の前後に創業したというのも納得のムードを漂わせつつも、実に手入れの行き届いた店に、フランクなママが迎え入れてくれた。

 

 客は僕1人だけ。温かいカフェオレを注文し、至極当たり障りのない天気の話を皮切りに、ママとのトークが始まった。

 

 土地柄、その昔は近隣の新聞社や水道局の人々が多く出入りしていたこと、阪神高速の高架がビルの林立に伴ってどんどん見えなくなっていったこと、ゴミ出しのルール違反に悩まされたこと…などなど。ママの話題は尽きない。妙な間が空くようなこともなく、初対面であることが不思議なくらいに話が弾んだ。こちらの日常生活における愚痴さえも聞いてくれた。えもいわれぬ安心感がそこにはあった。

 

 気がついてみれば、入店から2時間弱が経過していた。店内のしつらえについて詳しく聞かせてもらったり、未だに在庫がはけないと笑うマッチをちょうだいしたり。白地に金の「アドマン」の文字がいかにも上品であった。

 

 また、ママは三重から大阪に出てきたとのことで、これくらいの都会がちょうどいいというところに合意を形成するに至った。そうして、すぐそばにある梅田という街のある種の攻撃性のようなものについても、互いに共鳴する部分があった。そんな僕は和歌山出身である。

 

 帰りがけ、ママは「まだまだ寒いし、風邪を引かないように」と声をかけてくれた。これまた紋切り型といえばそうなのであるが、そうは感じさせない何かがあった。アドマンのマッチで着火したタバコは、いつもより数段おいしく思われた。