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関根デッカオ's 不肖動静

筆者の頭部に、大きさなりのはたらきを見せてもらおうという試みです。

頻尿日を振り返る

日記 お店

 役得で2杯の無銭コーヒーをいただき、かわやが近い1日だった。それとは関係なしに、自費でふらっと入った喫茶店・こぐまのマスターの話は、やたらと遠大。柄にもなくカフェオレなど飲みながら耳を傾けていると、最終的に「近く地球は滅びるのだから、いまのうちに女をどんどんだますべし」というようなところに落ち着いた。見る限り、とうに70歳は越えているだろう。店内の平均年齢を著しく下げる僕に対する金言と受け止めた。しかし、だますことができるような女は身近にいない。

 

 あれやこれやに翻弄されながら勤務が終わり、というより力技でもってキリをつけ、電車に乗り込む。道中、体勢を崩した見知らぬ男に、尻を押しつけられる。疲れているのかどうかは、こちらの知ったことではない。可及的速やかに足腰を鍛えるよう要請したい。いやに柔らかい感触を拭いきれぬまま、最寄りの駅に最寄りのスーパーで半額の惣菜を購入し、家路を急ぐ。徒歩10分と少しの道のりが、やけに遠く感じられる。

 

 帰宅してみれば、午後10時を回ったところ。職住近接の必要をとみに感じるが、住み慣れた大阪を離れる決断は、そうそう簡単にできる芸当ではない。ここ最近、ようやく飲食店の人と話す技術が涵養され、なじみと言って差し支えのない店ができてきたことも、後髪を引く。あの店のカレーを食べることが、また別の店で日本酒をあおることが、単なるイベントとなってしまうことが怖いのである。

 

 そんなことを考えつつ、鶏の揚げものをビールのまがいもので流し込み、現在に至る。おそらく今夜も寝つきだけは良好なのだろう。